「揺るぎない世界をつくる」(1)

† 揺るぎない世界。
 プーチン大統領は自分の理想とする世界を創り出すために、都合の良い理論を正当化し、戦争を起こした。世界の二極化を狙っているのである。権力を持って弱者をねじ伏せ、人間の自由を抑圧する世界である。そのためには核兵器を用いると脅しをかける始末である。戦争放棄、主権在民を掲げる平和憲法の日本は、とても容認できない。特に、私達クリスチャンは、神の義と愛を持って、世界の人々の平等と自由を目指している。キリストが旧約聖書の預言の成就として、世界に来られ、揺るぎない神の国を創り出されたからである。現代の権力者は、自国や世界の歴史解釈から、自己(自国)を中心とした、新しい歴史への野心を持つ。その動力は権力(軍事力・経済力)である。人間の固有の自然法(真理)には、目もくれない自己欺瞞の中に生きている。「わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです」ヨハネ15・12)これこそが揺るぎない世界なのである。曲がった時代も、狂った世界も、この戒めに依って審きを受ける。また「それで、何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。これが律法であり預言者です」マタイ7・12)と、神の御声が鳴り響くのである。

 † 自分から始める。
 人間には主軸となる世界観がある。これが曖昧ならば人生も曖昧であり、自己自身も曖昧である。私達クリスチャンは、主イエス・キリストを核においた世界観を持つ。天動説から、真実な地動説に換わったように、私達は「唯一の神」を中心にした生き方をし、この世界を理解する。私達が世に生きるとは「国籍を天に置く」ビリピ3・20)事であり、大転換(パラダイムシフト)をしているのである。小数であっても日本に「神の民」が居ると言う事が、神の事業(お働き)なのである。「小さな群れよ。恐れることはありません。あなたがたの父である神は、喜んであなたがたに御国をお与えになるからです」ルカ12・32)大勢の中で、私だけがクリスチャンであることが、揺るぎない世界を成り立たせているのである。その自分が世になびき、信仰を失えば、日本から光りが消えるのである。いま与えられている救いを堅固にしよう。私達があって、日本は神に立ち帰れるのだから。

「揺るぎない世界をつくる」(1)